収穫感謝
2020.11.18 保護者の方へ
本日、パネルシアターを使って、「収穫感謝祭」の起源をこどもたちと共有しました。収穫感謝祭の起源の概要は以下のとおりです。
英国で国教会の弾圧下にあった清教徒(ピューリタン)が1607~8年頃、信仰の自由を求めてオランダのアムステルダムやライデンに逃れました。しかし、そこも安住の地ではなく、彼らはさらなる自由の地を求めて1620年9月6日にメイフラワー号で出帆し、新大陸を目指しました。わずか180トンの小さな帆船に乗ったのは、男性78名、女性24名だったと言われています。
彼らは神の守りと導きを信じて毎日祈りながら、65日間の苦しい航海に耐えて北米プリマスに記念すべき第一歩を記しました。しかし思想・信条による弾圧のない安住の地を得て喜んだのもつかの間、上陸したその年の冬に、寒さと飢え、病によって約半数の人々は命を落としてしまいます。
こうした苦難の連続の中、やがて先住民族との交流が徐々に始まり、魚を捕る方法やその魚を肥料として土地を耕す方法、いろいろな野菜や穀物を作る方法を教えられて、次の年の秋には、厳しい冬を乗り切るための豊かな収穫をみたのでした。彼らはそれを神の恵みとして、手作りの教会堂で感謝の礼拝を捧げました。これが最初の「収穫感謝祭」(Thanksgiving Day)です。今や「収穫感謝祭」は全世界のキリスト教会に広まって、秋の大切な行事として守られていますし、米国では11月の第4木曜日を国の祝日として、秋の収穫を祝うことが習慣となっています。