幼稚園(認定こども園)を運営していることの意味

2023.09.26 保護者の方へ

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幼稚園を運営している者として、私はいつも自らに問いかけていることがあります。
それは「私たちの幼稚園は何のためにこの地にあるのか?」という根本的な問いです。
「自分自身のため」か?「園児のため」か?「保護者のため」か?「地域のため」か?

誤解を恐れずに答えを言うならば、「上記すべてのため」です。
「上記のいずれかが欠けたら、園としての存在理由がなくなる」と私は考えているのです。

「三方よし」という言葉があります。
近江商人の経営哲学を示す言葉ですが、その「三方」は「売り手・買い手・世間」の三者を指します。
私たちの幼稚園に当てはめると、「売り手=園」「買い手=園児・保護者」「世間=地域社会」となるでしょう。
園は園児がいなければ存続することはできません。
私たちの園に魅力を感じ、お子様を入園させてくださるように、私たちは精一杯の努力をしながら保育を行なっています。
園児・保護者の皆様のために良質の保育を行なうことで、「買い手=園児・保護者」は満足してくださるはずです(買い手よし)。
その保育の様子を見たり聞いたりした未就園児保護者の方が紫野幼稚園を選んでくだり、園は存続することができます(売り手よし)。
それだけに留まらず、良質の保育を受けた園児は「人」としての土台ができるため、その後大きく成長します。
数十年後、紫野幼稚園を巣立った卒業生は人として成熟して社会に貢献する人財となります。
また、園に在園中も保護者の方のお生活を支えることで、社会に貢献していると自負しています(世間よし)。

そのように、幼稚園(認定こども園)の運営は「三方よし」でなければならないと考えているのです。
「三者(売り手・買い手・世間)」のどれか一つが欠けても、園の運営は成り立ちません。
これからも上の三者はすべて繋がっていることをきちんとわきまえつつ、どれかに偏ることなくバランスのとれた園運営をなしていく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。