『科学的根拠(エビデンス)で子育て』

2025.09.08 お知らせ

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慶応義塾大学教授の中室牧子さんの著書『科学的根拠(エビデンス)で子育て』を読まれた方もいらっしゃるかもしれません。
中室さんは前著『「学力」の経済学』で”教育”の経済効果を示し、大きな反響を呼びました。
『科学的根拠で子育て』においても、古今東西の子育て・教育についての研究に言及しています。
これを読むと、ある人は「刺激的なこと」を紹介していると受け止めるかもしれません。
またある人は「そんなの当然だろう」という反応をするかもしれません。
私自身はこの本を読んでどう感じたかと言うと、「そんなの当然だろう」と感じました。
私が幼稚園において、こどもたちと過ごす中で大事にしてきたことが「科学的根拠(エビデンス)」をもとに肯定されていたからです。
本来ならば実際に読んでいただくべきですが、ここでは目次の見出しを一部紹介します。
第9章にはこのような見出しが並んでいます。
・質の高い保育所や幼稚園に通うと、小学校入学後の学力が高くなる
・学力を重視する幼稚教育の質は低い
・親には幼児教育の質の高低を見抜けない
少し刺激的だと感じる方もいるかもしれません。
しかし、これは幼稚園の園長を20年続けてきた私が実感していることでもあります。
その私が感じていることを、中室さんは様々な先行研究をもとに「科学的根拠(エビデンス)」を示しながら論証しているのです。
非常に心強く感じました。
保護者の皆様にも、実際にこの本を読んでいただければと思います(第9章だけで十分です)。
きっと本園にお子様を預けたくなるはずです。